エチエンヌ・ドゥクルー(Etienne Decroux (仏) 1898-1991)により確立された、マイム(言葉を使わない演劇)メソッドの一つです。マリオネット(木の人形)のように身体を「頭」「首」「胸」「腹」「骨盤」「体重移動」に分け、メソッドに則った方向や角度に各パーツごとに動かしていくことで、彫刻のような立体を作り出していきます。
そこに感情や時間、背景などの「ドラマ」が加わると、そのマリオネットや彫刻に命が吹き込まれ、「人」となりそこに「存在」します。
また、普段の生活の中で何気なく動かしている身体のパーツを意識的に動かすことで、「身体」というものを再認識していきます。
百聞は一見にしかずです。「身体」にご興味のある方、少し「身体」を動かしてみたい方、ご自身の「身体」に向き合ってみたい方、マイムに触れてみたいかた、何のことかさっぱりわからない方、もちろん経験者の方も、
「身体」という楽器で「ドラマ」を奏でてみませんか?
「人間の思考、感情、観念など心の動きを目に見える形で表現するということ。」
『マイムのことば-思考する身体-』 エチエンヌ・ドゥクルー原著 小野暢子訳 より
◆MIME(ミーム):英語発音「MIME(マイム)」。「模倣する」「まねをする」の意。
◆CORPOREL(コーポレル):英語表記「CORPOREAL(コーポリアル)」、「CORPORAL(コーポラル)」。「身体の」「肉体の」という意味。
◆DRAMATIQUE(ドラマティック):英語表記「DRAMATIC」。「ドラマ性のある」の意味。