2018-06-30

マイムアワー vol.10が終了しました

地震の不安もありましたが、
何とかマイムアワーを無事に終了する事が出来ました。
vol.1では60人程度が入れる劇場から始まり、
vol.10の今年は160人まで入れる会場での公演。
全二回共、ほぼほぼ完売状態で、沢山のお客様がご来場くださいました。
お忙しい中お越しくださり、また感想や暖かいご声援に心から感謝申し上げます。

今回は助演2作、ソロ1作、アンサンブル1作の出演でした。

「糸~絶望の果てに~」 小山ゆうま作 古田助演
ひっぱたくタイミングが難しかったですが、
稽古でたたき続けるにつれて、
腰のひねりからのビンタをすることに成功。


ソロ 「コーポリアルマイム 『無名の人々』」
その当時、岡本太郎の太陽の塔の内部の一部に、
世界中の人々の顔だけが壁一面を覆う
「世界の無名の人々」という作品がありました。
宇宙やロボット開発もすごいけど、
その基盤には土を耕し、種をまき、
風と木々と太陽とともに生きる人々がいて現代がある。

私たちが「その人たち」の「顔」を見ることで
「無名の人たち」にスポットライトが当たり、
「その人たち」も万博に参加が出来る、
といったコンセプトの作品。

コーポリアルマイムの「フィギュー(型)」も、
1940年代の生き生きとした人たちの姿を映したもので、
「フィギュー」として受け継がれ、演じられることで
「フィギューのモデルとなる人々」にスポットライトが当たる。

そんな話を聞いて、
今回は純粋なコーポリアルマイムの作品から物語をつむごうと思いました。
最初から初演、そして終演後もこの作品について
思うことが多々あり。
改めて、「コーポリアルマイムを作品として演じる」ことの
難しさを痛感しました。


アンサンブル『FRAMES』田中秀彦作・演出・出演
出演:8名


長きに渡り、いいむろなおきマイムラボメンバーとして共に舞台に立ち、
今でも私が創作をする上で、良きアドバイザーとなってくれている
演出家の田中秀彦氏がマイムアワーに初参戦。
彼の作り出す世界に今回も恍惚となりました。
やわらかい紐が紐で無くなる、可能性無限の世界。


楽屋にて「FRAMES」の映像チェック。
今回初めて組んだアンサンブルチームでしたが、
皆の作品への想いが一つになりました。


身体表現系、日常ドラマ系、お腹よじれ系、涙腺崩壊系、
色んなマイムが27人から紡ぎ出されました。
言葉を使わないことの難しさ、
言葉を封じることで伝わること、
奥の深い世界です。

来年のvol.11も出演なるかしら?

photo by いいむろなおき氏